いつがベスト?布団クリーニングに出す時期とタイミング
布団クリーニングを利用してみたいけれど、いつ出すのが一番効果が高いの?どれぐらいの頻度で出せばいいの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ここでは、布団クリーニングに最適な時期や頻度、早めに出したほうがいい状況、日常使う際の注意点についてご紹介します。
布団クリーニングに最適な時期は?
1年の中で、布団をクリーニングに出すのに最適な時期はあるのでしょうか?
布団の入れ替えシーズンがベスト
ほとんどの方は、夏場は薄い布団やタオルケット、冬は厚手の布団や毛布と使い分けているでしょう。季節ごとの布団を入れ替えるタイミングに、布団をクリーニングに出すのが最適です。
特に、家では洗濯しにくい冬物の掛け布団は、春を迎えて梅雨に入る前にクリーニングに出しておきたいものです。湿気の多い梅雨は、カビやダニが年間で最も繁殖する時期。布団を干すことも難しく、衛生状態は悪くなる一方になります。
冬の布団をクリーニングに出すことなく梅雨の時期を迎えてしまった、という場合は、梅雨が明けてからまとめてクリーニングに出すのがおすすめ。クリーニングから戻ってきたきれいな布団を、湿気の少ない日に押入れや収納にしまいます。
夏場に使用していた布団は、使い終わったらなるべく早くクリーニングに出しましょう。たっぷり汗やたんぱく質汚れを吸った布団は、不衛生なだけでなく、側生地(布団を包む生地)の傷みや破れを発生させやすくなります。
「使う前」と「使った後」どちらで出す?
シーズンが過ぎて布団を押入れなどに収納すると、約半年はしまいっぱなしになります。クリーニングに出さずに天日干ししただけでしまうと、汗や汚れが染み付いて取れなくなってしまいます。
布団に残った湿気や汚れは、ダニやカビ・雑菌が繁殖するための栄養源となり、押入れや収納の中で一気に増えてしまいます。
汚れたままの布団をしまいこむことのないよう、使った後の布団をクリーニングに出すのがベストです。
また、布団クリーニングの納期は10日前後。繁忙期や布団の種類によってはそれ以上の日数がかかることも少なくありません。使った後の布団であれば、多少納期に時間がかかっても問題ないでしょう。そのため焦ることなく丁寧に洗ってもらえる業者を選ぶことができます。
クリーニング後にしまっていた布団を使い始める前には、いったん干して風通ししてから使用するとよいでしょう。
布団クリーニングに出す頻度は?
それでは、布団をクリーニングに出すのはどれぐらいの頻度がよいのでしょうか?
ワンシーズンに1回を目安に
デリケートで洗い方が難しい布団は、洗い過ぎても傷みやすくなってしまいます。
それでもワンシーズンに1回はクリーニングに出して洗っておきたいものです。通常の使い方であれば、素材に関わらず、1年に1回は洗うとよいでしょう。
羽毛布団は洗わなくてよい?
羽毛布団については、「洗うと劣化するのでクリーニングしなくてよい」「3年から5年に1回でよい」などさまざまな意見があります。
ところが、羽毛布団も洗わずに使い続ければ、中の羽毛まで汚れて保温性が下がりますし、重くなってきます。また、側生地も傷んで破れやすくなります。洗わなければ長く快適に使い続けられる、というわけではありません。
羽毛布団であっても、ワンシーズンに1回はクリーニングをして、きれいな状態で使うが羽毛本来の温かさや軽さを味わうことができます。
ただし、デリケートな羽毛布団にあった、適切な洗い方と乾燥の仕方でクリーニングすることが重要です。
どのような洗い方が適切かは「正しい布団クリーニング業者の選び方」の記事でも解説しています。
敷布団のほうが汚れやすい
掛け布団と敷布団では、敷布団のほうが汚れやすいことをご存知でしょうか?敷布団は掛け布団よりも、睡眠中に身体から出た汗を吸い込む量が多く、フケやアカなどのたんぱく質汚れもたくさん付着します。
1年中同じ敷布団を使用している場合は、春と秋の年2回、クリーニングに出すと清潔な状態を保てます。
こんなときは早めのクリーニングを!
時期や頻度にかかわらず、布団の状態によっては早めにクリーニングに出したほうがよい場合もあります。
臭いがきつい
布団につく臭いにはいろいろな原因のものがありますが、臭いがきついということは、汚れも多く蓄積されていることが考えられます。
臭いが強くでるような汚れをそのままにしておくと、布団を傷める原因となることがあります。また睡眠の質も下がってしまいます。
ペットの粗相や子どものおねしょ
ペットや子どものおしっこに含まれているアンモニアの成分は、天日干しだけでは分解されず残ってしまい、臭いの原因になります。
側生地や中綿を傷める原因ともなりますので、なるべく早くクリーニングしましょう。
ペットの粗相については、「猫や犬がおしっこした布団はクリーニングできれいになる?洗い方と予防法」の記事もご参照ください。
→猫や犬がおしっこした布団はクリーニングできれいになる?洗い方と予防法
シミがついている
布団についたシミをそのままにしておくと、時間が経つごとに落ちにくくなってしまいます。シミがついているとわかった時点で、なるべく早くクリーニングに出すことで落とせる可能性が高くなります。
クリーニングに出す際には、シミの位置を知らせておくとよいでしょう。
襟元が汚れている
また、カバーをつけないで使っていると襟元に汚れがついてしまいます。この汚れには汗が濃縮された塩分が含まれており、べたべたした感覚になったり、生地の傷みを早めてしまいます。
ペットが一緒に寝る
ペットが同じ布団で寝ているというご家庭では、通常よりも早い速度でダニが増える傾向にあります。アレルギーが心配であれば、高めの頻度でクリーニングに出すのがおすすめです。
保温性が落ちた
寝ていても前ほど温かくないときは、中綿に湿気がたまってへたってきています。
天日干ししても回復しないほど湿気が溜まってしまっている場合、洗ってきれいにしてからしっかり乾燥させる必要があります。
干してもしっとりしている
天日干ししても布団に湿気を感じる・持ったときに重く感じるというときは、中綿が汚れて湿気が溜まっている・汗を原因とする塩分が溜まっているといった可能性があります。
干すだけでは中綿の汚れは落とすことができません。汚れが蓄積しすぎると快適な状態に戻しにくくなってきますので、なるべく早くクリーニングに出しましょう。
カビが生えている
梅雨時期などに、敷布団を敷きっぱなしにしているとあっというまに布団のウラにカビが生えていることも・・・!肺や気管支の病気の元になる・アレルギーの原因になるなど、カビが人体に悪い影響を与えることはよく知られています。
カビが生えていることがわかったらなるべく早くクリーニングへ出しましょう。その際、カビが生えていることを伝え、しっかり落としてくれる業者を選ぶことも大切です。
日ごろの使い方にも注意
布団の快適性を保ち、質の良い睡眠を得るには、クリーニングに出す以外に、日ごろの使い方にも気をつけたほうがよいポイントがあります。
カバーは必須
布団にカバーをかけずに使っているご家庭は意外と多いようですが、カバーをかけることで結果的に布団の寿命を延ばし、長持ちさせることができます。
布団に汚れが直接付くのを防ぐ、側生地に傷がつかないようにする、中綿に汚れが染み込まないようにするなどの効果があるため、カバーやシーツは必ずかけて使うことをおすすめします。
布団は頻繁に洗えませんが、カバーは家庭の洗濯機で洗うことができます。1週間に1回は洗濯しておきましょう。
月1~2回は天日干しを
湿気がたまるのを防ぐため、月に1~2回は天日干ししましょう。正午をはさんで2時間前後ずつ、両面を干します。
羽毛布団や羊毛布団は直射日光が苦手。天日干しする際は、側生地の傷みを防ぐため、カバーをつけた状態で干しましょう。
取り込む際の布団たたきは、中綿を傷つけたり、ダニの死骸を細かくして吸い込みやすくしてしまうため、必要ありません。
敷きっぱなしは厳禁
敷布団を敷きっぱなしにする、いわゆる「万年床」は、布団に湿気が溜まりカビやダニが繁殖しやすくなります。健康のためにも避けましょう。
布団を床に敷く場合は、敷布団用のすのこを活用して、床と布団のあいだに隙間を作るのも効果的。通気性をよくすることで、湿気が溜まるのを防ぐことができますよ。
まとめ
布団クリーニングに出すタイミングや頻度についてご紹介しました。素材に関わらず、最低でもワンシーズンに1回はクリーニングに出すことが、快適な布団で睡眠の質を高め、布団を長持ちさせるポイントです。
これまで布団クリーニングを利用したことがない、という方も、これからは定期的にクリーニングを利用してみてはいかがでしょうか?