梅雨シーズン到来!ジメジメする時期を乗り切る布団のお手入れ方法
2021年は例年よりも梅雨入りが早く、昨年よりも27日も早いところもあったくらいです。
ジメジメの季節は布団やソファなどの布製品も湿った感じがして快適に保つのが難しいものですが、そのまま放っておくとカビの原因にもなってしまいます。
梅雨の時期に心地良く眠りにつくためには、布団をどのようにお手入れすれば良いのでしょうか。
布団が干せない時の対処法
地域と季節にもよりますが、布団を干すのに最適な時間帯は午前10時から午後3時くらいまでと言われています。
梅雨の時期に困ることといえば布団を干すタイミングが難しいことでしょう。干しっぱなしで出勤したりお買い物に出かけて雨が降ってきたら大変ですし、安易に干すことはできません。
また、せっかく雨が上がってもまだ大気中には湿気が残っていますし、物干し竿を拭いても水滴が気になります。
雨が心配で布団を干せないような時は、次のような対策があります。
扇風機、サーキュレーターで風通し
扇風機は夏の風物詩でしたが、ここ数年はサーキュレーターや高機能扇風機の需要が高まっています。お部屋で1年中活躍させているという人も多いでしょう。
布団を干すことができなくても風を通してあげるだけで寝汗などの湿気を取り除くことができます。
室内用の布団干しスタンドがあれば、干してから風を当てるだけでもジメジメを取り除く効果があります。
布団乾燥機を使う
ダニは室温25℃くらいの暖かさで湿度が60%を超えると爆発的に繁殖すると言われています。これってまさに梅雨時期の気候ですよね。
掛け布団と敷布団の間にセットして温風を送ることで布団を乾燥させる布団乾燥機は、布団ケアのとても強い味方になります。
ダニは50℃の熱なら20〜30分で死滅すると言われています。布団乾燥機は50℃程度の温風を送ることができるので、ダニ対策にも効果的なのです。
布団乾燥機は初期費用がかかってしまいますが、布団が干せない時でも手軽にカラッとさせることができますし、タイマーがついているので出勤中に布団をふっくらさせておきたい時にとても便利ですよ。私個人的にもなくてはならない家電製品のベスト5に入っています!
ただ、ダニは布団の表面が温まると裏側に逃げてしまいますし、死亡したダニの死骸をそのまま残しておくとダニアレルギーの元になってしまいます。
乾燥機を使った後は掃除機や布団クリーナーで吸引すると良いと言われていますが、中綿に入り込んでいるダニの死骸までは吸引することができません。
寝具用の湿気取りシートもあります
床に布団を敷いているなら、湿気がこもらないようにするために布団と床が接している部分に敷く除湿シート(湿気取りシート)を使うという方法もあります。
シートが寝汗や空気中の水分を吸収するので、布団の裏側もサラサラの状態に保つことができます。
フローリングの床に直接布団やマットレスを敷いている場合は、床と接している面に思っている以上の湿気がたまってしまいます。
敷布団の表はなんともなくても、裏側にはびっしりカビが生えていた・・・ということも実際にあるんですよ。
毎朝布団を押入れにしまう前に風を通すことができれば良いのですが、忙しい朝に布団のケアをするのは難しいですよね。
この湿気の原因は梅雨のジメジメだけでなく、私たちの寝汗もとても大きな要因となります。寝ている間は1年を通してコップ1杯分くらいの汗をかくので、日頃の湿気取りはやはり重要です。
布団にカビが生えたら早急な対策が必要
布団のカビはいつも背中を預けている表面ではなく、床やベッドと接している裏面から生えてきます。
しかもカビは湿気がたまると発生しやすいので、寝汗、梅雨の湿気だけでなく冬場の結露からも発生してしまいます。
カビは見た目が不快なだけでなく健康被害ももたらします。
カビは糸状菌(しじょうきん)と呼ばれている微生物で空気中に存在しています。実は私たちが「わっ!カビだ!」と気がつく前からぷかぷかと浮遊していて、あの黒ずみはカビが付着して集合体となった姿なんです。
自宅で布団のカビは落とせるの?
ネットでは布団に生えたカビを家庭で落とす方法も紹介されています。
よく見かけるのは重曹水と消毒用エタノールを吹きかけるという方法です。
▼カビ落としの方法
ステップ1:水300mlと重曹大さじ2をスプレーボトルに入れてしっかりと振る。
ステップ2:重曹液をカビにスプレーして3分くらい置いておく。
ステップ3:カビを拭き取る。(つまみ取るように拭き取ると良いようです)
ステップ4:消毒用エタノールをスプレー容器に入れて、布団に吹きかけて5分くらい置く。
ステップ5:固く絞った布巾で消毒用エタノールを叩くように拭き取る。
ステップ6:水拭きで拭き取って乾燥させる。
ひとつの方法としてご紹介してみたものの、本当にカビが落ちるかどうかその実力はわかりません。
ただ、やり方の流れを想像すると、「もしかしたらカビかな?」と思うくらいのカビには有効かもしれませんが、すでにカビが広範囲に発生している場合には向いていないと思います。
布団が想像以上に濡れてしまったら、ドライヤーなどを使ってしっかり乾燥させないとかえってカビが増えないか心配になります。
また、黒ずみがわかるくらいカビが生えているということは、布団の中綿にもカビ菌が繁殖していると考えて間違いないのですが、家庭のケアでこの中綿のカビ菌まで除去することはできません。
重曹とエタノールが家にある方や、カビが部分的にしか発生していない場合は試してみても良いかもしれませんが、高級な寝具、デリケートな生地の布団は避けた方が良いでしょう。
自宅でできる布団カバーのカビを落とす方法
布団カバーは洗濯ができるので、カビを落とす方法も比較的簡単に試すことができます。
酸素系漂白剤を溶かした水(分量は商品説明を参考にしてください)にシーツを浸け込んで洗濯機にかけます。
布団カバーが真っ白であれば衣類用の塩素系漂白剤も使えますが、非常に漂白・洗浄成分が強いので取り扱いに注意が必要です。
自宅に酸素系漂白剤を用意している人は多いと思いますし、浸け置き洗いなら簡単なのでまずは試してみても良さそうです。
でも、自宅でカビを落とせなかったらどうすれば良いのでしょうか?
カビやダニの死がいまで布団から取り除くのは、やっぱり布団を丸洗いクリーニングすることでしょう。
布団クリーニングのデアなら布団のカビも除去できます
布団クリーニングのデアの料金表には、カビ取りオプションの設定はありません。
なぜカビ取りオプションを設けていないのかというと、デアの布団クリー二ングなら、布団に生えてしまったカビもほとんどは落とすことができるから。特別なオプションとしての料金は頂いていないんです。
ちなみにシミ抜きも行なっていません。お預かりした布団は1点1点入念な手洗いを行なっているため、基本料金の範囲で落とせるシミは可能な限り除去しています。
布団クリーニングで落ちないカビもある?
布団クリーニングのデアでは「無添加天然石鹸」と「EM菌」での洗浄を行なっていて、合成洗剤は使用しません。
無添加天然石鹸の泡で職人の手によるブラッシング洗浄を行い、汗による黄ばみなどは酸素系漂白剤で落とします。
1点1点検品しながら手洗いした布団は、「ジェット水流方式」ですすぎと残留洗剤の除去、脱水を行います。
ジェット水流方式は、大量の水を噴出するジェット水流と回転による遠心力で布団を隅々まで綺麗にするデアの自慢の洗浄機です。
遠心力の力も加わった大量のジェット水流は、まさに突き抜けるような勢いで布団をすすぐので、布団の内側まで浸透してしまった見えない汚れ、ダニ、残留洗剤もしっかりと落とすことができます。
デアの布団クリーニングでは、大抵のカビは職人の手仕事によるブラッシングと、ジェット水流方式で落とすことができるのですが、長く放置して茶色く変色してしまったカビは酸素系漂白剤を用いても落としにくいです。
やはりカビが気になったら早めに布団クリーニングを行うことをおすすめします。
布団クリーニングのカビ落とし料金はいくら?
布団クリーニングと聞くと、とても高い料金が発生してしまいそうですが、いくらぐらいかかると思います?
お伝えした通り布団クリーニングのデアでは、基本料金の中でカビ落としも行なっているのでオプション料金は頂いていません。
デアの布団クリーニング料金は、シングルサイズの敷布団なら布団カバー込みで3,700円(税抜)です。
先ほど布団のカビを自宅で落とす方法をご紹介しましたが、うまくいくかわからないのにチャレンジする労力を考えると、3,700円でプロの手による布団の徹底洗浄とダニ・カビの除去を行う方が安心なのではないでしょうか。
個人的な意見になりますが、「自宅でできる布団のカビ落とし」などの情報をネットで調べて実践するのは、家庭の中に目を配っている主婦(主夫)になると思います。
お休みの日に家族みんなでワイワイ言いながらやるようなことでもないため、主婦(主夫)が家事のひとつとして行うことが多いと思うのですが、この作業を「主婦(主夫)がやるべき日頃の家事」としてカウントするのは負担が大きいように感じます。
私も家庭では主婦業を行なっていますが、布団のカビにまで気を配ってられないよ・・・というのが正直なところ。
布団を破棄して買い直すよりも安いんだし、年に1回の布団のクリーニングはプロの手にお願いしようよ〜と強く思います。
冬布団なら夏布団に変えるタイミングで、夏布団なら冬布団に変える時にクリーニングすれば、長期保管する前に汗・皮脂・カビなどの気になる汚れも落とせます。
来年また布団を使う時には天日干しして風を通すだけで気持ち良い布団で眠ることができます。
カビは早めの対策が重要!
布団に生えてしまったカビは、対策が早いほど落としやすくなります。
いちばんやってはいけないことが何もケアせずに放っておくこと。
カビを生やさないために簡単にできることは換気です。
梅雨で窓を開けられないような日でも、布団をできるだけ風通しが良い状態にしてサーキュレーターを回しておくだけでもカビの予防になります。
布団乾燥機にかけることも有効なので定期的に行うと良いでしょう。カビとダニの繁殖の予防にもつながります。
シーズンが終わって長期保管する前には、たまった汚れを布団クリーニングで綺麗さっぱり落としましょう。
「カビが心配」「子供がダニに噛まれないか心配」といった不安も吹き飛ぶこと間違いなしです!