布団クリーニングの疑問

羽毛布団って洗濯できるんですか?


羽毛布団って、軽いのに、とっても暖かいですよね。

羽毛布団が暖かい理由は、羽毛と羽毛の間にある空気の層のおかげ。
熱が伝わりにくい空気の層は断熱材になって、体温を逃さないから暖かい。
つまり、羽毛がふわふわで、たくさんの空気を含んでいればいるほど、とっても暖かいお布団になっていたんですね。

でも・・・なんだか・・・
羽毛布団って使っていくうちに、だんだんボリュームが減っていく気がしませんか?

実は、毎日の汗や汚れで、羽毛同士って、くっついてしまうんです。
小さくなった羽毛の周りには、当然、薄い空気の層しか作れません。
そうなると、羽毛布団の保温性は落ちてしまいますよね。

衣類同様に頻繁に洗濯することができれば一番良いのですが、羽毛布団となるとなかなか洗濯することもできません。

そんな中、最近では、自宅で洗える羽毛布団も見かけるようになりました。

では、洗濯表示に水洗いマーク、手洗いマーク、洗濯機マークが記載されているものなら、ご自宅で洗濯できるのでしょうか?

実は、ご自宅で洗濯するなら、いくつかの注意点があります。
ここでは、自宅で羽毛布団を洗濯する場合の注意点と、洗濯表示の水洗いマーク✖の羽毛布団はどうしたら良いのか、長年お布団クリーニングをしてきた専門店からアドバイスをさせていただきます。

羽毛布団を洗濯するときの注意点

洗濯にとりかかる前にチェックしておきたいことは次のとおり。

⦁ 布団の大きさと洗濯機の大きさ
洗濯機の容量をきっちり守ってください。
容量以上を入れてしまうと布団が傷んだり、洗濯機の故障に繋がることも。
また逆に、布団が小さすぎても、洗濯中に布団が暴れて洗濯機が止まってしまうことがあるので注意が必要です。

⦁ どんな洗剤を使うか
洗剤は液体の中性洗剤(オシャレ着洗い用の洗剤)がオススメ。
普段の洗濯に使っている弱アルカリ性の洗剤だと、中の羽毛が傷んでしまう可能性があります。

⦁ 洗い方
あまり強い力で洗いすぎると羽毛を傷める原因となるので手洗いするのであれば、優しく押し洗い。
洗濯機に入れるのであれば、大きな洗濯ネットに入れて洗うと良いでしょう。
生地にキルティング加工がないものは、洗濯で羽毛の偏りなどが起こる場合があるので、ご自宅で洗濯するのは難しいかもしれません。

⦁ 乾燥の仕方
羽毛は乾きにくく、変な乾かし方をすると劣化したり生乾きの臭いが発生するので、乾かし方も重要です。
布団が乾燥機の容量の3割を超えないよう、少な目にしてください。

水洗いマークに✖がついている場合


洗濯表示の水洗いマークにバツが付いているものは、そもそもご自宅では水洗いができない布団と考えた方が良いでしょう。

キルティング加工をしていないために、洗濯によって羽毛が偏ってしまうもの。
側生地にシルクなどの洗えない素材が使われているもの。

そういった布団を洗濯すると、羽毛が固まってしまったり、布団自体が劣化してしまったりという可能性があります。

ご自身では洗わず、布団クリーニング専門業者に相談してくださいね。

専門店の独り言


羽毛布団は大変デリケートで傷みやすいため、自宅やコインランドリーで洗ったり乾燥したりすることを、実はオススメしたくありません。

夏掛けの羽毛布団など薄いものであれば、ご自宅で洗うこともできるかもしれません。
でも、自宅で手洗いするといっても、なかなか広げて洗えるようなスペースはありませんよね?
また、洗濯可能な布団の羽毛の中には、乾きやすなるよう羽毛自体に樹脂加工してある場合もありますが、洗濯で濡れてしまった羽毛を、再びふわふわな状態に戻すことは、非常に難しい作業です。

大事なお布団をベストな環境で洗うことができないなら、ふとんクリーニング専門店としては良い方法だとオススメできない理由がここにあります。

せっかく洗濯しよう!丸洗いでお布団をキレイにしよう!と思ったなら、まずは布団クリーニングに出すという選択肢もご検討ください。

プロだからこそわかる専門的な知識。
こだわりの無添加天然石鹸。
手洗いの技術。

布団洗いのために揃えられた脱水機や乾燥室。
経験豊富なスタッフが、布団洗いを続けていくうちに進化させてきた方法があります。

▲1枚ずつ、手洗いしているから、丁寧で優しい。
お布団を傷めないよう、シミもできる限り落とします。

▲柔らかいブラシを使って、皮脂のつきやすいお布団の縁までしっかりと洗います。

▲ジェット水流型の脱水装置で、大量の水を惜しげなく使いながら、しっかりとすすぎ・脱水。
遠心力で外側に張り付いた布団の中を水が流れることで、型崩れなく、布団を傷めず、すすぐことができます。

また、羽毛布団は、中の羽毛が飛び出さないように布団生地は目をより詰めて隙間を小さくする加工がしてあります(ダウンプルーフ加工)。
通気性が低いので保温性もあがり暖かい布団にはなりますが、より乾きにくい布団とも言えます。

クリーニングのデアなら、ヒノキ作りの乾燥室で約2時間、ふとんの素材に合わせて70度~120度の温度で、しっかりと乾燥させます。
そして、乾燥室で乾燥させた羽毛布団は、仕上げにタンブラー乾燥で熱風を吹き込み、ふわふわとした仕上がりに。

▲天然の抗菌効果をもつヒノキで作られた乾燥室。清潔な環境で乾燥しています。

経験から得られた丁寧な仕事で、キレイになったお布団をお客様の元へお届けします。
ぜひ一度、専門店の気持ちよさを体感してみてくださいね。